ED と聞くと、多くの人は「それは老人の病気だ」と簡単に考えていますか、 しかし、実は最近、若い男性のEDが急増していると言われています。 男性は年を重ねて自然にEDを発症しますか? 若くしてEDになるってどういうこと? 男性が気になる「EDと年齢の関係」についてじっくり考えてみましょう。
ED患者数の年齢別推移
若い世代が少し増えています。 まず、ED患者を年齢別に比較してみましょう。 医療機関の調査によると、2015年にED治療を受けた男性は50歳~54歳が最も多く、全体の約18%を占めています。 次いで、45歳~49歳で約16%、55歳~59歳で約15%、40歳~44歳で約13%です。
また、一度ではなく複数回治療を継続しており「再診率」は、50歳~54歳群の中で最も高く、続いて45歳~49歳群、50歳~54歳群の順となっています。 多くの人がED治療を受け続けていることがわかります。
過去10年間の統計分析によると、おおむね初めてED治療に訪れる年齢層は一般的に45歳~49歳で、定期的にEDで通院する年齢層は50歳~54歳であることがわかってきました。40代からEDの症状が出始め、40代後半に病院で受診し、50代前半で本格的な総合治療を継続するというデータがわかります。EDは主に血行不良や生活習慣病、加齢による血管や神経の障害などが原因の症状で、年齢を重ねるほどリスクが高くなってきます。「EDは中高年の病気」というイメージは間違っていないと言えます。
30代に増加傾向
しかし、ここ数年、まったく新しい傾向が現れています。それは30代以下の若い男性がED治療で来院した事例です。 これまでのところ、40代と50代のED患者、続いて35歳~39歳のED患者がいくつかの健康診断を受けているが、数年前から30代の患者が増え始め、2015年には35歳~39歳の初発患者が大幅に増加しました。
まとめ
EDの認知が広まったことで受診のハードルが低くなったことや、2014年からEDのジェネリック医薬品が発売されたこと、男性の受診が不妊治療や晩婚の影響で増えている、といった要因が考えられますが、これまでEDに関係のなかった若い世代がEDに悩まされていることが明らかになってきました。